たまに必要になる画面とキーボードとUSB端子のあるLinux端末が欲しくて、懐かしのCore 2 Duoを積んだノートPCを引っ張り出してきました。
とりあえずOSサポートが長くてGUIがあればなんでもいいやーと思ってUbuntu 18.04.1を導入したのですが、インストール後に再起動すると途中で止まる…
フォーラムとかを回っても同じ症状がいくつか出ていて、解決するのが面倒になってきたので今回はCentOSを導入することにしました。
さて、CentOS 7.5をインストールすると、重たいながらもGnomeが立ち上がってネットワークに…繋がらない。
UbuntuだとつながったWiFiがネットワークデバイスとして見えていないのです。
ということで、今回はCentOSでAtherosのチップ(2xxx台)を有効化するメモです。
手段は?
昔はMadWifi Project(http://madwifi-project.org/)があって、そこから拾ったドライバをビルドして…という流れでしたが、いつの間にやら時代は変わったようです。
elrepoリポジトリを有効にして、カーネルを3.x系から4.xkernel-mlに入れ替えます。
http://elrepo.org/tiki/tiki-index.php
4.xカーネルなら今回のデバイス用カーネルモジュール「ath5k」が標準で組み込まれているので、今後のメンテナンスもラクになるはず。
あとはelrepo入れて、
# rpm --import https://www.elrepo.org/RPM-GPG-KEY-elrepo.org # rpm -Uvh http://www.elrepo.org/elrepo-release-7.0-3.el7.elrepo.noarch.rpm
elrepo-kernelを有効にします。
# vim /etc/yum.repos.d/elrepo.repo
あとはkernel-mlを入れて、
# yum install kernel-ml # shutdown -r now # ここでリブートして、kernel-mlを選択して起動する
無事起動することが確認できたら、他のkernel-*なパッケージをkernel-ml-*に詰め替えます。
※ちなみに、この時点でNetwork ManagerからWiFiが使えるようになりました。
詰め替える際、yum removeしてしまうと依存関係にあるパッケージがごっそり抜け落ちてしまうので、今回はswapを使います(初めて存在知った!
# yum swap kernel-headers -- kernel-ml-headers # yum swap kernel-tools-libs kernel-tools -- kernel-ml-tools-libs kernel-ml-tools
最後に元のカーネルをremoveして終わり!
# yum remove kernel