家庭用キオスク端末を作ってCO2濃度と天気と電車の時間を表示する

まずは前回までのまとめを。 aose.hatenablog.jp

  • Raspberry Pi + CO2センサー で部屋のCO2濃度が分かるようになった
  • 取得したCO2・気温・湿度はZabbixで値を記録
  • Grafanaでダッシュボードを作成

ここまで作ったはいいものの、Grafanaのダッシュボードを普段から見る手段がないことに気が付きました。

いちいちスマホのブラウザでアクセスしたくない。

あと、ついでに天気と電車の時刻表も見たい。(AmazonEchoが、住んでいるところの電車を教えてくれないのです…)

ということで、天気・電車情報・CO2モニタの情報を繰り返し表示するキオスクっぽい端末を製作します。

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作り方

端末の用意

今回は珍しく、いつもの引き出しをあけてもRaspberryPiが余っていませんでした。

引き出しに転がっていたスティックPC(DG-STK3)を使いましょう。

さくっとUbuntu 20.0LTSをインストールします。

昔のスティックPCって32bit EFI BIOSだったりして64bitOSのインストールには苦労したのですが、今回は普通にインストールできました。

Chromiumを起動してgrafana・Yahoo天気・電車の時刻表サイトを表示、定期的にタブを切り替えるスクリプトを用意します。

あとはOS起動時にスクリプトを実行するように設定すればOK。

モニタの用意

余らせていたVGA入力の8インチモニタを使います。VGA、懐かしい… f:id:polaroidoon:20200614003443j:plain

モニタは壁掛けにするのですが、白い壁に黒いモニタは主張が激しい。キオスク端末たるもの、目立たず、そっと存在していてほしいのです。

分解して、壁掛け用に取付穴を開けて、白色に塗装します。

脱脂してミッチャクロン。ヤスリがけ不要なので便利ですねこれ。

黒地にいきなり白は色のノリが悪いので、まずシルバーを吹きます。

こいつは表には出てこない色なので、近所のホームセンターで128円のお買い得品。

シルバーの上にマットホワイトを重ねます。今回の塗料は当たり。ほどよいざらつきとマット感。また買いますコレ。 f:id:polaroidoon:20200614002726p:plain https://www.yodobashi.com/product/100000001002114249/www.yodobashi.com

スティックPCの画面出力はHDMI。AliExpressで調達したHDMI-VGAを使います。価格は200円程度。やっすい。

完成後の修正箇所

ここまで作ったら、とりあえず運用開始。使っていて気になったところに手を入れていきます。

  • 夜中にまぶしい
    • PC自体を時間でON/OFFしたかったけど、スティックPCはハードウェアが対応していなかった
    • タイマー式の電源ON/OFF装置を使って、モニターの電源だけ制御することにした
  • 黒いケーブルが白い壁で目立つ

完成!

天気・電車情報・CO2モニタの情報を繰り返し表示するキオスクっぽい端末が完成しました。

壁掛けにすることでリビングの動線上に設置できたので、気軽に確認できます。

  • 朝は天気予報と電車情報が活躍
  • 昼夜はCO2が活躍(エアコンかけてると密閉されてCO2濃度あがってくるので・・・)
  • 簡単な作りなので、今後も表示タブを増やすだけで機能が拡張できる

課題

ひとまず完成しましたが、もう少し改良したいところです。

キオスク端末と呼ぶからには見るだけじゃなくて操作がしたい。せめてブラウザのスクロールとCtrl+Tabが自分で押せたら…

あと、スティックPCの放熱が追いついてないのかサーマルスロットリングが動いて表示がおかしいときがあります。

これからの夏、冷却が必要そう。

余談ですが、ニトリの壁掛け棚はルーター設置するのにとっても便利です。 スティックPCも置ける。

参考