Raspberry Pi 5にSATA HDDのRAIDアレイを追加する

前回のエントリでRaspberry Pi 5を別の電源を連動させ、SATA SSDやHDDを接続できるようになりました。

aose.hatenablog.jp

今回はリプレース前のファイルサーバで利用していたRAIDアレイ(SATA HDD 4TB*4)をRaspberry Pi 5で利用できるようにしてみます。

電源を用意する

前回はSATA SSD1台で動作確認しましたが、今回は合計5台のストレージを動かすことになります。

ピーク時では20~30Wは消費することを考えると電源容量として120Wは欲しいところ。

今回は秋月で12V 150W電源を購入してみました。

スイッチング電源 DC12V13A 出力150Wタイプ RWS150B-12: 電源・トランス 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

mdadm設定

$ sudo apt update
$ sudo apt install vim tmux mdadm xfsprogs

ここで一度再起動し、アレイが見えるようになったらUUIDを取得します。

$ sudo mdadm --detail --scan
$ sudo mkdir -p /storage
$ sudo blkid
    # UUIDを取得

あとはUUIDをfstabに書き込み、マウントしなおします。

$ sudo vim /etc/fstab
UUID=99499cab-1b72-4f37-baf9-7cee6a56886d /storage xfs defaults 0 0
$ sudo mount -a

Samba設定

$ sudo apt install samba

smb.confを修正します

$ sudo vim /etc/samba/smb.conf
# 抜粋
[nas]
    path = /storage/nas
    writable = yes
    browseable = yes
    guest ok = no
    valid users = aose

$ sudo systemctl restart smbd
$ sudo systemctl restart nmbd

動作が問題なければ完了です

$ sudo systemctl enable smbd
$ sudo systemctl enable nmbd

ベンチマーク

軽く速度を測ってみました。

GbEなのでハードウェア性能よりもネットワークの性能によって頭打ちになっているようです。

まとめ

Raspberry Piでも十分な性能を持つファイルサーバを構築できました。

PCI Expressが利用できると分かって以来ずっと温めていた計画だったので、実際に動くと満足感があります。

そして、今回のRAIDアレイは2014年にHDDを購入し構築したものです。 HDDも1台しか故障交換していないのに、まさか10年もつとは…