普段AVMK-5はUbuntuのインストールされたPCで使っています。
Linux用のdeejアプリケーションはビルド済のものが公開されていないため、自分でビルド、設定する必要があります。
今回はビルド~設定方法までをまとめました。
ビルド
ビルド用のスクリプトも用意されています。 https://github.com/omriharel/deej/blob/master/pkg/deej/scripts/README.md
git clone https://github.com/omriharel/deej ./pkg/deej/scripts/linux/build-release.sh
ビルドできました。
ls -lh deej-release -rwxrwxr-x 1 aose aose 5.1M 5月 14 14:13 deej-release*
config.ymlの作成
同じディレクトリにある config.yml
を修正します。
com_port
にはAVMK-5を接続した際に出てきた /dev/ttyUSB0
を設定します。(PCによって異なる)
私のアプリ設定はこんな感じ。
- マイク音量
- deejで指定していないアプリの音量
- Discord
- Spotify
- システム音量
slider_mapping: 0: mic 1: deej.unmapped 2: discord 3: spotify 4: master invert_sliders: false com_port: /dev/ttyUSB0 baud_rate: 9600 noise_reduction: default
udev設定
そのままだと一般ユーザーで/dev/ttyUSB0
を参照する権限がありません。
udevの設定を変更し、AVMK-5を接続した時に読み取りの権限を得られるようにします。
sudo vim /lib/udev/rules.d/50-udev-default.rules
, MODE="0666"
を追記
KERNEL=="tty[A-Z]*[0-9]|ttymxc[0-9]*|pppox[0-9]*|ircomm[0-9]*|noz[0-9]*|rfcomm[0-9]*", GROUP="dialout", MODE="0666"
あとはdeejを起動して動作を確認します。
./deej-release
スタートアップ登録
起動時にdeejのアプリケーションが起動するよう設定します。
deejは実行時のカレントディレクトリにある config.yml
を参照するので、直接パスを指定して起動ができません。
起動用のスクリプト run-deej
を作成します。
#!/bin/bash cd /PATH/TO/deej ./deej-release
~/.config/autostart/
に deej.desktop
を追加。
[Desktop Entry] Type=Application Exec=/PATH/TO/deej/run-deej Hidden=false NoDisplay=false X-GNOME-Autostart-enabled=true Name[ja_JP]=Deej Name=Deej
ということで
Ubuntu環境でAVMK-5を使えるようになりました!
PC側で見るとこんな感じ。アプリごとの音量が手元のノブに連動して動いてる。 pic.twitter.com/TLRxYT4CGD
— あおせ (@i_aose) 2022年5月3日
AVMK-5 はキットとして頒布しています。
ビルドガイドはこちら。
↑ これはWindows PCで動作確認したとき