AVMK-5 ビルドガイド
目次
- AVMK-5とは?
- キットの中身について
- 別途購入が必要なもの
- 必要な工具
- 組み立て
AVMK-5とは
AVMK-5(Arduino Volume Mixer Kit 5)はArduinoとdeejを使ったボリュームミキサーのキットです。
Arduinoを使い安価な部品でミキサーを作成することができます。
deejとは
deejはオープンソースのハードウェアボリュームミキサーです。
各ボリュームにマスターボリューム、マイク、任意のアプリケーションなどを割り当てて音量を調節することができます。
参考:
AVMK-5について
本キットは、deejを製作するためのケースとなります。
ケースとして以下の特徴があります。
- 内部パーツがすべて日本国内で入手可能
- 国内で入手できるパーツに合わせた寸法
- パーツはすべて秋月電子で安価に購入することが可能
- デザイン性
- 完成後はネジ、USB端子部などデザイン上のノイズになるものを隠すデザイン
- ボリュームノブは汎用品ではなく専用の3Dプリント品にして一体感をプラス
- 組み立てやすさ
- 組み立て治具を添付、日本語マニュアルあり(本ガイドです!)
キットの中身について
キットの内容部が揃っているか確認してください。
※内部フレームなど外側から見えないパーツについては外装と異なる色の場合があります。
部品 | 数量 |
---|---|
ケース天板 | 1 |
ケース底板 | 1 |
内部フレーム | 1 |
ボリュームノブ | 5 |
Arduino Nano Every用コネクタパネル | 1 |
Arduino Nano Every用固定パーツ | 1 |
コネクタパネル(フリー) | 1 |
タッピングネジ(予備1本含) | 12 |
スライドボリューム位置合わせ治具 | 1 |
ゴム足 | 4 |
別途購入が必要なもの
次の部品は別途購入が必要です。
秋月電子、AliExpressなどで適宜調達してください。
deejの製作にはArduinoが必要となります。
本キットはArduino Nano Everyが固定できるよう設計されていますが、ケース内に収めることができれば別のArduinoやNANO 互換品を使用することも可能です。
部品 | 数量 |
---|---|
【P-16266】赤色LED付スライドボリューム 10kΩB 60mm | 5 |
【P-07618】片面ガラス・ユニバーサル基板 Aタイプ 2.54mm 155×115mm | 1 |
Arduino Nano Every(※1) | 1 |
1kΩ抵抗(※2) | 5 |
銅線 | 適量 |
※1 Arduino Nano Every はピンヘッダの付いていないものを用意してください。
※2 スライドボリュームのLEDを点灯させたい場合のみ必要です。
必要な工具
- はんだごて
- はんだ
- ニッパー
- プラスドライバー
- マスキングテープ(仮固定できればその他テープでも可)
組み立て
スライドボリュームの取付位置の確認
スライドボリュームはユニバーサル基板にとりつけるので、ケース天板の穴と一致する場所に取り付ける必要があります。
いきなりはんだ付けするのではなく、ケースにあてがって位置を確認してください。
ユニバーサル基板に治具を固定する
ユニバーサル基板のランドのない面に治具をかぶせるように固定します。
スライドボリュームを設置する
治具で位置を確認しながら、スライドボリュームを基板に差し込みます。
スライドボリュームは上下でピン数が異なりますので、治具に記載されているピンマークと向きを揃えてください。
※取り付けにはピンを少し曲げる必要があります。
スライドボリュームを仮固定する
基板から治具を取り外し、スライドボリュームをマスキングテープで仮固定します。
ケース(天板)をかぶせる
基板の上にケース(天板)をかぶせ、スライドボリュームのノブが5本ともケースの穴から出せるか確認します。
はんだ付け
Arduino、ユニバーサル基板にスライドボリュームをはんだ付けします。
配線が内部フレームと干渉しないか確認してからはんだ付けするようにしてください。
スライドボリュームのLEDを点灯させる場合は1kΩ抵抗を追加します。
Arduinoのファームウェア書き込み
Arduinoへのファームウェア書き込みについてはdeejの解説を参照してください。
※LED点灯用ファームウェアについて こちらからダウンロードしてください。
動作確認
ケースに組み込む前にPCに接続して動作を確認してください。
PCの設定
Windows PC用ソフトウェアのインストール方法はdeejの解説を参照してください。
ケース組み立て
基板の取付
- ケース(天板)、内部フレーム、タッピングネジ4本を用意します。
- ケース(天板)を裏返して、基板を載せます。
- ※向きを確認しましょう。反対の場合はネジ穴が合いません。
- 内部フレームを基板の上に載せ、ケース(天板)にネジ止めします。
- ※向きを確認しましょう。反対の場合はケース(天板)に干渉して取付できないようになっています。
Arduinoの固定
ケースを閉じる ケース(天板)とケース(底面)を合わせて底面からネジ止めします。
ノブをとりつける スライドボリュームにノブを差し込みます。
ケース(底面)にゴム足を貼り付ける ケース(底面)に貼り付け位置を示すマークがありますので参考にしてください。
おつかれさまでした! 🎉