Fusion360用デバイスを作る(ORBION v2.2)めも

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実はずっと欲しかった3Dマウス

2月頃、Twitter3Dプリンタ関連でフォローしている方が何人か同じデバイスを作られていました。

ORBION。

3Dマウスと呼ばれる3DモデリングやCAD用のデバイスですね。

私が知っているのだとこんなのとか。Amazon.co.jpで20,000円近い価格で販売されています。

www.amazon.co.jp

さて、このORBION、GitHubでモデルやソースコードが公開されており、安価な部品を組み合わせて作られています。

必要な部品はArduinoに、ゲームコントローラー用のジョイスティック、ロータリーエンコーダー… 3,000円いかないのでは?という価格。

一度使ってみたかったんですよね、3Dマウス。

この価格なら試してみたい!ということで、私も作ってみることにしました。

製作過程

逐次Twitterにあげてたのでまとめて貼ってお茶を濁します。

AliExpressで部品を発注しました。全部で2,000円しないくらい。悲しいかな、半分は送料です。

しかも同じセラーからふたつにわけて発送するということで、それぞれ送料取られたうえに、まとめて1パックで届けられました。...さすがにズルくない?

手持ちの熱圧入ナットは寸法が一致しませんでしたし、圧入が得意ではないので普通のM3ナットに変更しました。 使ったM3ナットは14個。手持ちのナットも使ったので、不足分だけ購入しました。20円。やっすい。

TPUフィラメントに初挑戦。

なんの苦労もなくTPUが出力できました。Prusa優秀。

部品が届き始めましたが、品質に難あり。まず直すところから始めました。

細いケーブルが必要だったので、捨てるつもりだったケーブルを解体して取りました。

Arduino IDEでファームを焼いて…

Type-C のPro Micro互換機のサイズが違ったので結局モデルを修正したりして

1カ月待ったボタン、本体より送料のほうが高かったボタン、届いて数回で壊れまして。。。

はんだ付けして、組み立てます。

組み立て順序を守らないと組めないなど、ちょっと面倒です。

手先の器用さが足りない…

はい。できあがりました。

使い方は雰囲気とソースから読み解きます。

バグ?

バグなのか変な挙動をするので、ソースを直しました。

ソースコードを修正してArduino IDEで書き込もうとしたのですが、エラーになりました。

リセットして、空のスケッチを書き込むと直るらしい。ということで、RESETスイッチを付けました。

RESETスイッチを押してすぐ書き込み・・・RESETは数秒しか効かないので、何度かやり直しました。

感想

まだ慣れていないので、左手はキーボードに置いてる方が操作しやすいのですが、しばらく使ってみようと思います。

AliExpressで購入したボタンが壊れたので代わりに取り付けたOMRONスイッチですが、

よく使うキーを割り当てたこともあり非常に操作感が良くなりました。もうこれが標準でいいんじゃないでしょうか。

開発コミュニティについて

GitHubに公開されているけれど、独特な運営方法ですね。

  • PullRequestは受け付けていない
  • 改善点があれば、Discord上で作者に伝える(反映されるとは言ってない)
  • GitHubにモデルやファームウェアが公開されているが、Gitでバージョン管理されていない

なにより、ライセンスが厳しくてForkして公開することすら許されていません。

私は安価なところに惹かれてv2.2を作りましたが、新しいバージョンでは部品点数が増え、組み立て難易度が上がっていくようですので、私のORBION製作はv2.2までになりそうです。